まずはじめに、基礎知識を・・・

 蘭嶼のご紹介

そもそも、蘭嶼ってどこにあるの?といった基礎的なことを、ご紹介します。
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蘭嶼とは、島の名前です。

 
【著者ががんばって描いた絵(笑)】

蘭嶼(らんしょ)とは、島の名前です。

蘭嶼は、台湾の南東およそ軽飛行機30分くらいの場所にある、周囲30キロほどの島です。先住民の「ヤミ族」という方たちが住んでいます。6つの村落があります。私は、6村落のひとつ、「東清村」におすまいのご夫妻に大変おせわになりました。

蘭嶼の歴史は、古いです。この島には、ヤミ族という、先住民の方々が住んでいます。

ヤミ族は、40年ほど前までは、ふんどし姿で生活していたことから、「裸族」とも呼ばれていました。今は、一部のご年配の方を除けば、一般的な台湾人の服装です。ご先祖が東南アジアから船できたそうで、フィリピン系の顔立ちでした。水田で、水芋を作っている風景をよく目にしました。話しかけると、陽気に応えてくれます。海産物は豊富です。トビウオ漁が有名です。昔は、太陽の紋章が刻まれた、独特の「タタラ」という船で漁に出ていたそうです。現在でも、3月には、トビウオ漁を始める祭りを盛大に開催します。今は、台湾本島からコメなどの普通の食物が船で輸送されてくるので、食事も普通の台湾人と大きく変わらないようです。6つの村落から形成されています。

       紅頭村・・・ホテルがあった村です。

       野銀村・・・お酒をおごらされた(?)村です。

       東清村・・・お世話になったご夫妻のいる村です。

       朗島村・・・幼稚園のような建物が見えました。

       椰油村・・・港があります。いくらか、観光化されています。

       漁人村・・・飛行場から近い村です。

自然、天候について

蘭嶼は、亜熱帯に属するため、冬でもかなり暖かいそうです。私が訪れた10月でも、真夏のように温暖でした。一日に3回ほど、スコールのような雨がふったかとおもうと、すぐに太陽がでたりします。海の色は群青色で、手前の海岸は薄い空色で、まさに沖縄の海的な雰囲気です。砂浜が少ないせいか、泳ぐ人はさほどみかけませんでした。10月という季節のせいかもしれません。海岸には黒い岩が多く、水がたまって草が生えていて、ヤギの家族が草を食んでいました。

著者は、どうして、蘭嶼に行きたいと思ったのかというと

緑島は観光地として、すでにメジャーになりました(日本における知名度は低いですが)。金門島は中国大陸との国境(?)付近で、個人的にはなんとなく危険な雰囲気が・・・いえ、実際には安全です。風の島(ホーコ島)は、風が強くて緑は少ないと聞いていたし、小琉球か蘭嶼か、とちらかに行きたいと思っていました。蘭嶼は、島が比較的大きいのにかかわらず、観光地化が遅れているのは、核燃料の廃棄場所であるせい、なのかもしれません。政府的には、あまり観光地化してアピールできる要素ではないことも事実。そのおかげで、亜熱帯の自然と、のどかな雰囲気が残されていることもまた事実なのかもしれません。

蘭嶼のひとびと

台湾についてから、現地の旅行会社に飛び込みで蘭嶼行きのチケットと宿泊先の手配をお願いし、その日の夕方には蘭嶼のホテルに着きました。ホテルは清潔で、窓を開ければ眼下に青い海が広がります。ガイドブック情報により、蘭嶼の山の上には「気象台」という景色のよい観測所がある、と聞いたので、「夕食まで時間があるから」と、舗装道路を登り始めました。30分ほど登り続けたでしょうか。後ろから、スクーターに乗ったご婦人に声をかけられました。大変親切な方で、気象台まで乗せていっていただきました。気象台に到着。遠くまで広がる群青色の海と、夕焼け。村を紹介してくれるというご好意に甘えてしまい、「東清村」に招待されました。夕飯をご馳走になり、食後は近所の方々との団欒に参加させていただきました。ご年配の方々は、みな、日本語がとてもお達者。葡萄のお酒を飲みながら、波の音を遠くに聞きながら。亜熱帯の島の夕涼みを、ゆるやかに、和やかに楽しむことができました。私が翌日に徒歩で島巡りを予定している話をすると、ご夫妻の娘さん(9歳)が、彼女のスポーツ自転車を貸してくださることになりました。このサイトの別のページで、島巡りの状況を紹介します。

蘭嶼へのアクセス

私のケースを紹介します。成田から台北までは、普通に旅客機で。シーズンオフ(10月中旬)だったので、3万円台でチケットを入手できました。台北から、特急電車「自強号」に乗って4時間ほどで、「台東」駅に着きます。(飛行機もあります。便利ですが、東回りの車窓は眺めがよいので、お時間が許しのであれば、列車旅行がおすすめです。)台東駅から、市街地まで、バスで20分ほど。市街地の「蘭嶼旅行社」という旅行会社が、航空チケットの手配をしてくれました。私は、往復チケットを日本円換算で1万円強にて入手しました。ホテル代は、一泊6000円くらいでしょうか。チケット代、宿泊代いずれも、シーズンや曜日によって、差異が生じるようです。一日6便ほど、往復しています。台東市街地から20分くらいで、空港まで。16人乗りのプロペラ機に乗って、30分くらいで蘭嶼に到着します。