流々転々ruru-ten-ten
〜ある生産管理の担当日記〜
6.【終わりに】
私が生産管理部門を離れてから、数年が過ぎ去ろうとしている。
営業の担当者は、そのほとんどが、すでにわが社を去ってしまった。
工場の担当者は、業務縮小の為、大半が、退職か、関連会社に移っていった。
今の工場には、もう、あの時の活気は、なくなっているかもしれない。
目が回るほど忙しく、営業に騙され、工場に責められ、なんどもへこたれた。
昔を思い出して微笑むときは、大体、楽しかった思い出が多いときだ。
あのときの状況をタイプしながら、ニヤけている私のまのぬけた顔
が、画面にうつった。
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